めっきり肌寒くなってきました。

体調を崩す人も多いようですが、体を冷やさず、睡眠を十分とって健康管理しましょう。

睡眠は、学習したことの記憶を整理する大切な時間でもあるので、睡眠を削って勉強するというようなことは、試験直前であってもなるべく避けたほうがよいのです。もちろん、ネット動画、ゲーム、SNSなどで睡眠を削ることは非常に有害なので気を付けてください。

 

塾の活用のしかた

 

現在夏期、冬期などの講習を除けば、一斉授業という形にはなっていません。

基本的に個別学習という形で進めています。生徒さんが、所属する学校の進度と自分のニーズに合わせて、自分のペースで勉強することができるよう手助けをするというスタンスで、こちらも目を配っています。効率よく疑問点を解決しながら勉強を進めるという点では大変有効な学習方法です。

その反面、必要最小限のことだけやって日々こなしていくという安きに流れる学習に陥ってしますケースもあるので注意が必要です。ざっと見て、塾での勉強のしかたは以下のように分類できると思います

 

  • 学校の提出課題を塾でやる。わからないところが出てきたら質問する。(解答をもってきて書き写すというケースも中にはあるようです。)
  • 学校の授業や、家での学習で、わからなかったところや、不確かなところ、またテストでできなかったところ、近々あるテストに向けて不安なところを塾で質問し、対策をたてる。
  • 全体的に自分の学力の不安な面を補強し、得意教科は発展的なテーマを探して一層強化する。それによってレベルの高い模試や入試に立ち向かえる学力を身につける。

 

ケース①は、本当はおすすめできません。

プロジェクトとしての提出課題であれば、塾で一緒に考えるということは意味あることになりますが、作業だけの課題である場合、塾でよるのはもったいないからです。単純作業に属することは家でやるのが望ましいでしょう。しかし、家でやるための時間が(部活、スポーツ、ほかの関係で)十分に取れないとか、自力で課題をこなそうとしてもほとんど進まないほど基礎的ところの確認が必要な場合はこのケースも必要となります。自力でこなせる人は時間を作って家でやるようにしてください。特に書き写すだけの作業は塾ではやめましょう。学力をつけるための費用対効果が低すぎます。提出点が必要な場合を除いて、ぜひとも①タイプは卒業してほしいと思います。

塾に通っている限り,③とまではいかないまでも、せめてタイプ②のような勉強に取り組んでもらいたいと思います。どの教科でもわからないところが聞けるというところが、この塾の特長なわけですから、それはぜひポジティブに活用してもらいたいと思います。

 

参考までに、今までこの塾に通っていいた人のケースを少し紹介してみましょう。

A君は学校の提出課題を主にやって、しかも正解をいちいち聞いてくる、という勉強のしかたをしていました。

先ほどの分類だと、①に区分されるお勧めできない勉強法だと考えられます。それなのに学力が意外(?)に伸びて、②のタイプの勉強に移行できるようになりました。それは、彼が正解を聞いてくる前に自力で考えて選択肢を絞り込み、4択の問題を2択くらいにまで削ったうえで質問していたからです。そこに思考があれば、正しい解き方というのが意味のある情報として与えられることによって、理解・納得が生まれ学力となって蓄積していくということがよくわかるケースでした。

B君は、小5からこの塾で勉強して、大学受験では慶応、上智の複数学部に合格し、慶応大文学部に進学しました。

中学受験の経験はなく、公立中学での成績も突出していたわけではありませんでした。本来能力のあるのはこちらでもわかりましたが、中2の頃などは内申は3ばかりで、「このまま力を発揮せずに埋もれるのか!」と非常に不安になったものです。親御さんと話す機会があったのですが、親御さんはなぜか危機感がなく、拍子抜けしたのを覚えています。

中3になって少し頭角を現したものの、内申はそう簡単にはあがりませんでした。(もっとも内申をあげるために何かをするということを嫌っていたせいもありました。)高校は私立勝負になり挑戦校に位置つけた高校に合格進学しました。大学にもつながっているし、一応結果オーライと思いました。

それが、高校にはいると、塾では、質問のある時以外は学校の進度に合わせた内容をすることはなく、他大学の受験を念頭においての勉強を希望し、こちらからの課題をやるようになりました。おそらく早慶上智に行った人たちの中では、勉強量もかけた費用も際立って少なかった部類に属すると思います。

成功のキーは一喜一憂しない落ち着きもさることながら、大量の知識をやみくもに追うのではなく、納得したことを淡々と吸収していく着実な姿勢が当塾の教え方とぴったり適合した点にあると思われます。

早慶上智レベルの大学に行くには中学受験を経験して、早いうちから勉強のやり方を習得しないとダメだとか、公立中だったら学年トップクラスに君臨していないとダメだとか、そんな迷信をすべて打破してくれる痛快な個性でした。

お互いにコミュニケーションをとりながら、ベストの環境を作っていけたらと思います。