【受験生へのアドバイス】
寒さの厳しい日も時々あったり、かと思えば小春日和のような日もあったりで体調を崩す人も多いですが、身体を冷やさないこと、睡眠をしっかりとること、水や飲み物で喉を湿らせておくことが重要です。
この寒さの極まった時期に受験シーズンの本番がやってきます。受験生の人たちはそろそろ焦りを感じる頃だと思います。やらなければならない課題が次から次へと頭に浮かんで来ます。「英語の単語が弱いから復習しなければ」「社会がこの前の模試で悪かったからやらないと」「理科の電流のあたりが苦手だ、何とかしなくちゃ」「いや、一番不安があるのは数学の図形だ・・・」などと考え始めると、不安で何も手につかなくなってしまいます。
受験生ならほとんどの人がそんな不安神経症のような精神状態に陥ったことがあるでしょう。まじめな人ほどそうなる傾向が強いです。でも、不安な気持ちに押しつぶされている時というのはストレスだけが多く溜まって、目の前のやるべきことは実は何でもない、という状態なのです。そういう時は自分に自信が持てなくなっていますから。挙げ句の果てに身近にいる優秀な人（兄弟姉妹、同級生など）を思い浮かべ「○○君みたいな頭を持っていたらよかったのに！」とか「中1、中2の時にサボるんじゃなかった、中2の1学期に戻りたい！」とか無い物ねだりを始めたりすることになります。人間は追いつめられるとそういう不毛な思考に走るようにできているので仕方ないことなのですが。
その不安のスパイラルから抜け出すためには、ひとまず腹をくくらなければなりません。目をつぶって一度深呼吸して「できないことはできない、だから目の前にあるできることをやる！」と心の中で唱えてください。
それでも心がざわつく時は、背筋を伸ばして目を閉じ、深めの呼吸をしながら自分の呼吸だけに意識を集中してみてください。「あ、今息を吸ってる、吸ってる、吸ってる、あ、吐いてる、吐いてる、吐いてる、」という具合に。これは今ポジティブな効果が証明されているマインドフルネスという手法です。
