この時期は修学旅行、運動会などの重要な学校行事が続き、そして2期制の学校では前期中間テストに突入するという慌ただしい期間になります。

前期後期の2期制は、3学期制より定期テストの回数が少なくなるためそれを喜ぶ生徒さんもいますが、その分試験範囲は長くなり、テストの負担は実は大きくなるのです。

例えば、中3数学の場合、3学期制の1学期中間テストの範囲は、展開、因数分解までですが、2期制の前期中間テストだと、そこに平方根が入ってきます。数学に苦手意識がある人でも、展開・因数分解だけなら、ある程度、点をとることが可能ですが、そこに平方根が入ると、人によってはすべての理解が空中分解してしまったりします。範囲が広い分、しっかり基本を理解し、それぞれの範囲の出題パターンに対応できるように学力をつけておく必要があります。

中2数学でも、2期制の前期中間では、式と計算以外に連立方程式まで試験範囲に入ってきますので、新しい分野の理解、習熟に加えて、前の分野の復習も併せて対策しなければならないので、なかなか大変です。

各学年のみなさん、着実な積み重ねで試験対策をこなしていきましょう。

知識の種類について

教科書の統計グラフをみれば、例えば主な果物の都道府県別生産ランキングはすぐわかります。

全国一位の都道府県はみかん・和歌山、りんご・青森、もも・山梨、ぶどう・山梨、なし・千葉、さくらんぼ・山形となっているはずです。

そこで、果物生産全体で日本一となるとどこになるでしょうか。
ここですぐネットを調べれば答えはわかります。
でもそれだと入った知識は軽いものになり、またすぐに忘れてしまうでしょう。
推理してみることが大事です。

 

ぶどうと桃で1位になっている山梨が有力候補でしょうか。生産額で最大の果物であるみかんで1位の和歌山も強そうですね。りんご(2位)ぶどう(3位)もも(2位)で上位に入っている長野もあなどれません。生産額がみかんに次いで大きいりんごで断トツトップの青森も忘れてはいけませんね。

結論から言うと、果物日本一は青森県なのです。

りんごという、メジャーな果物で50%以上のシェアをとっているところが勝因だと思います。 りんごより生産額の大きいみかんについては、トップの和歌山でもシェアは20%未満です。(みかんで30%のシェアがあったら間違いなく果物日本一になれるでしょう。)

ところが、面白いことに、少し前までは果物日本一は和歌山県だったのです。

しかも和歌山がトップなった始めの頃はみかんのランキングは愛媛に次ぐ2位だったにもかかわらず、です。

日本一が和歌山から青森に移った理由は何なのか気になりますね。
それについてはあえて書きません。皆さんが調べてみてください。

こんな風に推理したり、要因を探ったりしながら身についた知識はスマホで結論だけ拾ってきた知識とはレベルの違う、深くて長続きする知識になります。

今求められている、考える力はこんな風にして身につけていくことができるのです。考える力を養うための調べ学習の参考にしてください。