ようやく暖かくなりました。

今年の受験でも皆さん希望に沿った結果を勝ち取り、明るい気持ちでこの季節を迎えていることと思います。よく頑張りました。おめでとう!

これから進級や、受験の学年を迎える生徒さん、保護者の皆さまに、一つお願いしておきたいことがあります。

◯生徒さんと保護者の方々が正しい情報を共有すること

簡単に言うと、生徒さんが学習の上で困った状態になった時に、正直に保護者に言える雰囲気を作っていただきたいということです。言ったら怒られるだけ、と思ったらお子さんは何も言わなくなります。それが進むとお子さんは親御さんには言わない・見せない・隠す・ごまかす・嘘を言うという形で対処するようになってしまいます。

保護者の皆さまは、生徒さんの有用な味方として話し合えるスタンスを築いていただければと思います。

今、学校での成績のつき方は大変複雑で、テストはもちろん、小テスト、単元テスト、提出物、発表、作品、授業中の発言など、さまざまな側面から総合的に評価がされるようになっています。提出物をきちんとやり、小テストなどに備えて自宅学習をする、などの日々の学習習慣をしっかりつけることがとても重要になっているわけです。これらの話題を親御さんがすべて把握することはとても困難ですから、親子間の情報の共有、風通しのよさが是非とも必要になるのです。

悪かった小テストを見つけて怒ったり、提出を忘れを叱ったりするだけだとお子さんは何も言ってこなくなり、隠すことだけ上手になってしまうでしょう。「提出物、来週の月曜までなのに忘れてた!何もやってない!!」とお子さんが言ってきたとしたら、まず、「言ってくれてありがとう」と思いましょう。

お子さんが「あー、やっぱり親なんかに言うんじゃなかった」と思うような反応をしないことが大事です。この例で言えば今から頑張ったらどこまでやれそうか、仮に全部できそうもない場合、その旨先生に申告して判断を仰ごう、など、とにかく協力して前向きに対処する姿勢を見せることが必要となります。

もちろん同じことが次に起こらないような対策、ルール作りも親子で相談して決めると良いでしょう。