目黒区の公立中学校では、前期中間テストが終わりました。高得点を並べることに成功した人も何人かいて、学年のよいスタートとなりました。もちろん人によっては思うような点が取れなかった教科もあり、今後どうすれば同じ失敗をしないかと言うのが検討課題になります。
今回、試験対策をしている中で「暗記が苦手」という声を聞きました。多くの事項を全部頭に入れると言うことは誰にとっても困難なことです。規則性のない数字の列をいくつか暗記するという実験では、人は通常一度に5個〜7個の情報しか覚えられないという結果が出たそうです。何でもすぐに覚えてしまう人がいるとしたら、その人はもともと持っている知識がとても多くて、課題とされた暗記のかなりの部分を前もって知っており、数少ない新情報だけに意識を集中して楽々と知識を増やしている、というケースがほとんどなのです。
では、もともと博識なわけではない人の場合、どうすればうまく暗記できるようになるのでしょうか?
暗記のコツは覚えることの数を減らすこと。
敵を絞り込むことが、効率よく暗記をする秘訣なのです。例えば英語の曜日を覚えようとする場合、最後の3文字はdayで決まっているので、コレに関しては苦労はないはずです。また、発音とつづりの関係(フォニックス)が分かっていれば土曜・日曜がSで始まるとか、月曜の最初はMだとかは(口で言えるなら)当然分かるはずです。その上で、まず短いSunday Monday Fridayを確実にしてしまいます。そこまで出来たら残る火・水・木・土を一個ずつ固めていく、という風に攻めていけばよいのです。
その過程でthの発音とつづりの関係を習得したり、日本語で「サ」という表記になるSundayとSaturdayのuとaの発音の違いを習得するようにしていけば、その後の単語暗記に広く役立つ武器を手に入れることにもなります。