よい気候になってはきたものの、急な気温の上下があり、体調を崩している人も見受けられます。秋には秋の花の花粉症などもありますし、なかなか体調を整えるのも簡単ではありませんね。

英語の学習 〜単語について〜

中学・高校と学年が進むにつれて、英単語の語彙の不足を自分の弱点と感じる人の割合が増えていきます。高3にもなると、自分の英語力の問題点として例年ほとんどの人が語彙の不足をあげるようです。それだけに、まだ必要とされる単語数がそれほど多くない中1・中2のうちにしっかりした単語の知識をつけておくことは、転ばぬ先の杖と言えるでしょう。

中1あたりの単語をきちんと習得できないでいると、中3から先は単語の地獄のようになってしまいます。そうなってしまうと、学校の単語テスト直前だけ一夜漬けで大量に覚えて、試験が終わると全て忘れ去るという不毛の行為の繰り返しになります。それなりに努力もして、苦しい思いもしているのに、語彙の蓄積は全くないというのはいくら何でもばかばかしいことですよね。

単語や熟語は小テストがあるとかないとかに関係なく、着々と蓄積していくように習得していくべきものです。覚える時のコツは以前お伝えしたように、自分にとって①楽なもの・大丈夫なもの ②少しあやふやなもの ③全く覚えられないもの の3つに分けて、まず②を①にしていく。それができたら③のグループに取り組んで、その中に①②③の区別をつける、という風に攻略することです。

単語を覚えるのは、綴りと意味を覚えるだけでは十分と言えません。発音・アクセントは必ず一緒に記憶してください。実際に口で言って覚えるのが一番です。カタカナ英語ではいけません。

先日見たセンター試験の発音問題に

1.honesty 2.front 3.government 4.monkey の下線部の発音で他と違うものを一つ選ぶ

というものがありました。

中3以上の人はできて欲しい問題ですが、これなどもカタカナで1.オネスティ 2.フロント 3.ガバメント 4.モンキー と覚えてしまうと 3.government(ガバメント)だけがアの行だから3を選ぶ、という日本人ならではの誤答に陥ってしまいます。

2.front 3.government 4.monkey はcut や mother の下線部と同じ【ʌ】の発音となり、1.honesty はアメリカで【ά】イギリスで【ɔ】となる発音なので正解は1.honesty です。

発音問題はカタカナ発音で覚えている人が大抵間違えるように作ってあるのです!

最近の電子辞書には発音機能を備えたものがほとんどだと思いますが、生徒さんたちの発音の力は向上の様子があまり見られないのが不思議です。単語は発音できて初めて自分のものになるので、そのあたりをしっかりやっておかないと受験勉強のときに発音対策に多くのエネルギーと時間を取られて後悔することになりますので注意してください。