暖かい日が増えてきて、春が近くまで来ていることが実感できるようになりました。都立高校の入試も済み、受験シーズンも終幕近いといったところです。頑張って戦ってきた受験生の皆さん、お疲れ様でした。あとはよい結果を待つだけですね。

今年の都立高校の入試では、出題形式に変化が見られました。

社会の問題で顕著だったのですが、例えば[2]問1は、4つの気候グラフが示され、それを世界地図上の4つの都市と組み合わせる問題でしたが、4つとも正しく答えないと得点が0になるのです。そのように全て正しく答えることが要求される出題が社会では10問(50点分に相当)理科で2問(8点分に相当)ありました。

従来型の1つ選択するタイプの出題なら「うろ覚えだけど確かこれ聞いたことがあるな」と思って正解できたり、ラッキーなまぐれ当たりが出たりすることもありましたが、4つとも正解が必要だと知識・理解にあやふやなところがあったら全く得点をあげられなくなってしまいます。単純計算ですが、4者択一の問題なら4分の1、25%はまぐれ当たりが期待できたのですが、4つの正しい組み合わせとなるとまぐれで当たる確率は24分の1、つまり4%くらいまで低下するのです。従来型のテストでコンスタントに85点以上取れていた人にとってはさほど苦にならない変化でしょうが、学力に少しでも不安を抱えている人にとっては、ボロボロの点が出やすくなったと言えるでしょう。社会の平均点は例年より低下するでしょう。

確実な基礎知識を要求する点、運に左右されにくい点でこれは良問が増えたと評価すべき動きです。ただ、これから受験を迎える人たちにとっては、あやふやな知識で立ち向かうことが許されない、恐ろしい出題傾向になったということになります。

勉強の制度を一段階あげなければ対処できないのでしっかり対策をとっていきましょう。

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