学校での小テスト、定期テスト・塾での月例テストなどの結果を見て、少し良いと「わー、すげえ、おれ天才!」とはしゃぎ、少し悪いと「おれはくそだ、もー死にたい!」とへこむ人が例年います。もちろん結果に対して全く無関心というよりはよいのですが、得点・順位・偏差値・合格判定などを見て、一喜一憂するだけに終わってしまうのはもったいないことです。
 一喜一憂する傾向は誰にでもありますし、人間の自然な感情です。生徒本人にも、もちろん保護者の方々にもあるはずです。結果が良かったら少し浮かれてもよいし、悪かったら少しへこむのもよいでしょう。

大事なのはその後です。

「間違ったところを全部解きなおし、分からないところは解説をチェックしておきましょう。」などという無理なことは言いませんから、安心してください。もっとも、8割以上の得点力のある人はそれを実行してください。それほど負担にはならないはずですから。

本当に大事なのはこの2つ!

①まず、結果が自分の実力を反映していたものなのか

考えないで、適当に記号を選んでたまたま正解が多かったようなケースでは、良い結果が出ても、ただのマグレなので喜ぶこと自体ばかげています。逆に、4択の問題で、2つまでに絞って、最終的に選んだものが正解でない方だった、というケースが多かったようなときは惜しいところまでいっていながら、得点が非常に低いということがありえます。最終的な選択に関する注意点などは、難しいケースもありますが、質問してくれれば教えてあげられることもあります。

②それ以上に重要なのは、失点したところが、本来自分の実力ならできたはずの凡ミスなのか、現時点では無理でも、もう少し力をつければ手の届きそうな問題だったか、あるいは本来頑張っても自分には無理な難題だったのか、しっかり分析することです。

自分の実力をきっちり発揮したら、あと何点取れたかということを意識することこそ、テスト後の最重要課題です。
取れていたはずのところで20点失点した、などということはザラです。70点だったのに50点だったということはよくあるのです。凡ミスを各教科で10点以内に抑えるだけで、得点は伸びます。
これは意識と集中力の問題なので、勉強量とは直接関係ありません早めにそれに気づいた人の勝ちなのです。入試は難問の出来、不出来で合否が分かれるということはめったにありません。取れるはずの点を多く取りこぼした人が不合格になるというケースがほとんどです。本来取れるはずの点をしっかり取れるようになったら、あとは取れるはずの範囲を少しずつ広げていけばよいだけです。くれぐれも一喜一憂に終わらせないようにしてください。

テストは大失敗であっても気づきのきっかけになれば大成功なのです。

都立高校入試の英語スピーキングテスト(略称:ESAT-J)について

現在中学2年生の生徒さんから、都立高校入試にスピーキングテストが加わります。

・実施予定:令和4年11月27日(日)

・配点:学科テスト500点×1.4=700点、内申点300点の1000点にスピーキングテストの20点1020点満点となります。
    スピーキングテストの20点は、学科テストの14~15点に相当するため決して小さくないといえます。

・方法:タブレット、イヤホンマイク、防音用イヤーマフを使用

・形式:A. 英文音読

    B. 質問に対しての応答(英問、英答)

    C. (イラストについて)ストーリーを英語で伝える

    D. 質問に対して自分の意見を、理由を加えて英語述べる

・対策:今までコロナの影響で教室内の発話は極力少なくしてきましたが、教科書の一部を音読してもらうなど、英語による発話の機会を増やしていきます。また、英語の質問が確実に聴き取れるように、月例テストや英検3級程度のリスニング教材を用いて、聴き取りの能力の向上を図る予定です。

また、ESAT-J対応の模擬テストSTEを受けることができるようにします。
実施料は4,500円です。希望者はいつでもご連絡ください。